麻酔科
診療科よりひとこと
当院では整形外科の手術を行っており、緊急手術にも常時対応できるよう努めております。
麻酔科専門医資格を持つ常勤医2名を中心とし、非常勤医数名の協力体制のもと診療を行っています。
予定手術においては多職種による術前カンファレンスを月曜日に開催し、過不足のない
インフォームドコンセントを頂けるよう心掛けております。 術中管理は、良好な術後経過を得られるよう
最新の機器にて細心の注意を払い施行しております。
術後疼痛に対しては、PCA(patient controlled analgesia:自己調節鎮痛法)管理を行っており
脊椎手術にはIV-PCA(静脈内投与)、股関節手術、股関節手術にはPCAによる持続神経ブロックを
用いています。高齢者骨折症例に対しては『待たせない』ことを心掛け、
発症から48時間以内の手術となるよう心掛けております。
スタッフのご紹介
医師
川上 雅之 |
麻酔科部長・医療安全推進副室長・災害医療担当特任医師 公益社団法人 鹿児島市医師会理事(救急・災害医療担当) 鹿児島県災害コーディネータ 鹿児島県救急業務高度化協議会幹事 薩摩地域MC協議会委員 AHA ACLS Japan International Training Center Coordinator AHA BLSインストラクター&ファカルティ 鹿児島県難病指定医 |
原口 正光 | 国立病院機構鹿児島医療センター麻酔科(前)部長 日本麻酔科学会麻酔科指導医・専門医 |
脳神経外科
月曜日・火曜日:川添医師
木曜日:大学医師
整形外科
診療科よりひとこと
平成2年に整形外科が開設されました。大学派遣病院としての全面的なバックアップもあり、現在5名の整形外科常勤医、1名の手の外科専門医(非常勤)で地域医療に努めております。
人員の増加、スタッフの充実とともに初期のリウマチ関節外科を中心とした医療から、(側弯症などの脊柱変形を含めた)脊椎外科、関節外科、手の外科とより専門性を打ち出しており、いかなる運動器領域疾患においても適切な治療が達成できるように、スタッフ一同が協力しながら診療にあたっております。
平成15年の脳神経外科開設、平成16年の麻酔科開設と共に、外傷を中心とした救急医療の増加、合併症を有する症例に対しての対応がよりスムーズとなり、入院、手術症例は増加しております。
平成20年6月には病院機能評価認定病院として認められ、現在でもさらに患者さん主体の機能的な医療を目指し、病院全体でシステムの再構築に取り組んでいる所です。 医療制度改革、治療環境の再編の中で急性期医療体制を選択しており、以前のような長期療養体制は困難となりましたが、短期間で効率のよい、患者さんに優しい医療を心がけていきたいと思っております。
院長 砂原 伸彦
診療方針
- 一般の整形外科疾患はもとより、交通事故、労働災害、スポーツ等による外傷の治療、脊椎・関節の専門的かつ高度な手術・治療・リハビリなどの実施を目指す。
- 「リウマチ膠原病センター」として、他科との連携を密に患者志向の医療を実現することに努力していく。
- 関連する疾病や治療に対して、サブクリニカルと協力し、きめ細やかな医療サービスを提供し、健康維持をアドバイスする役目を担う。
- 病診連携、病病連携の推進、社会資源の活用を通じて、よりよい診療ネットワークの構築に努める。
- EBM(根拠に基づいた医療)の集積、蓄積に努め、ガイドラインを活用する。今後普及する情報開示、診療データーベースに積極的に取り組む。
5名の専門医が初診、再診を担当し、手術が必要な患者さんは整形外科外来(1名)で診察しています。外来患者さんは月に約1300名です。
臨床計画
週間計画
一般整形外科 | 月~金曜日 | |
専門外来 | 脊椎外来 | 火、木曜日午前 |
側弯(そくわん)外来 | 木曜日午後 | |
リウマチ関節外来 | 月、金曜日午前 | |
上肢、手の外科外来 | 水、木曜日午前 | |
症例検討会(入院、術前) | 毎週月曜日 PM2:00~3:00 | |
臨床研究抄読会(全科) | 毎週水曜日 AM7:30~8:00 |
曜日 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
月 | 手術、外来、病棟廻診、病棟診療 | 症例検討会(入院、手術)、病棟診療、研究活動 |
火 | 手術、外来、病棟廻診、病棟診療 | 手術、病棟廻診、研究活動、共同診療(大学) |
水 | 抄読会(全科)、手術、外来、病棟廻診、病棟診療 | 症例検討会(全科)、病棟診療(全科)、研究活動 |
木 | 手術、外来、病棟廻診、病棟診療 | 手術、病棟廻診、研究活動 |
金 | 手術、外来、病棟廻診、病棟診療 | 手術、病棟廻診、研究活動 |
月間計画
2~3ヶ月に1回 | 懇話会、地方会を通して、他医療機関との症例検討、地域連携 |
月2回 | リウマチ手の外科症例検討(手の外科学会指導医来院) |
年間計画
学会出席及び発表
脊椎再建、リウマチ関節、上肢機能再建に対する臨床的、基礎的研究を行い、学会発表や論文発表により、造詣の深い整形外科医を目指す
2月 | 九州手の外科研究会 |
3月、9月、年2回 | 九州リウマチ学会 |
3月 | 日本自己血輸血学会 |
4月 | 日本リウマチ学会 |
日本脊椎脊髄外科学会 | |
5月 | 日本整形外科学会 |
日本手の外科学会 | |
6月、11月、年2回 | 西日本整形・災害外科学会 |
西日本脊椎研究会 | |
11月 |
日本関節病学会 日本側彎症学会 |
その他
研究テーマ
- 脊椎疾患における臨床成績
- 最小侵襲手術法
- RA脊椎病変の予後
- RA骨関節破壊の病態解明
- 治療法の開発
- RA骨粗鬆症の病態解明
- RA上肢手術の臨床成績
- RA手の外科(関節形成術、人工関節置換術)
- 抗サイトカイン療法の臨床研究
- RA合併症
- 生命予後に関する研究等
手外科認定関連研修施設
- 鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
- 鹿児島大学大学院医療関節材料開発講座
- 鹿児島大学大学院感染防御学講座免疫病態制御学
手術症例
スタッフのご紹介
医師
院長 | 砂原 伸彦 |
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専門領域 |
日本整形外科学会認定専門医 |
名誉院長 |
武冨 榮二(非常勤医師) |
専門領域 |
日本整形外科学会 専門医 |
瀬戸口 啓夫(第一整形外科部長) |
日本整形外科学会認定 専門医 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医 日本整形外科学会認定 リウマチ医 日本整形外科学会認定 スポーツ医 日本リウマチ学会認定 専門医 指導医 日本骨粗鬆症学会認定医 日本股関節学会 評議員 日本軟骨代謝学会 評議員 日本骨感染症学会 理事 日本運動器学会 評議員 日本人工関節学会認定医 |
坂本 光(第二整形外科部長) |
日本整形外科学会専門医 |
桑畑 健太郎 |
常勤医師 |
髙野 純 |
常勤医師 |
藤善 卓弥 |
非常勤医師 |
有島 善也 |
非常勤医師 |
佐々木 裕美 |
非常勤医師 |
町田 透 | 非常勤医師 |
上原 祥平 | 非常勤医師 |
米澤 嘉紘 |
非常勤医師 |
リウマチ科(リウマチ・膠原病センター)
診療科よりひとこと
リウマチや膠原病は長い付き合いになることの多い病気です。今後のことを考えると、大きな不安を抱えながら治療に取り組む患者さんも多いと思います。
鹿児島赤十字病院では、リウマチの治療を専門とする医師を多数擁し、毎日の生活の質を上げるために、効果的に痛みをコントロールし、薬物療法等によって病気の症状消失を目指しています。
外来は完全予約制になっているため、少ない待ち時間で受診することができます。
名誉院長 松田 剛正
こんな病気です
- 朝、起きたとき、関節が腫れぼったくて、こわばっている
- だるい
- 微熱がある、微熱が続いている
- 皮膚関節が痛い
- 関節が腫れている
- 皮膚にかたまりができている
- 手や足の形が変わってきた
関節リウマチは、何らかの原因で体の免疫に異常がおきて、自分の体の成分を異物とみなして攻撃してしまう病気です。このような病気は「自己免疫疾患」と呼ばれます。
症状は主に関節に現れ、腫れや痛みが左右の関節に対称的に出るのが特徴です。また特に朝起きた時に関節の動かしにくさ(朝のこわばり)を感じる方も多くいらっしゃいます。
関節リウマチの症状は、このように関節に出るばかりではありません。炎症が続くと、だるい、微熱が続く、疲労感がありなかなかとれない、といったからだ全体の症状にもつながってしまいます。
気になるのは関節破壊の進行!
関節リウマチで、痛みなどの自覚症状以外に注意しなければならないうちの一つが、関節破壊の進行です。関節での炎症が続くと、次第に骨や軟骨が破壊され、そのまま放置しておくと関節全体が固まったり、変形してしまう事があります。
関節リウマチは進行させないことが大切!
リウマチでお悩みの方や心配されている方、上記の箇条書きで該当する項目がある方は、お気軽にご相談ください。特に疼痛でお悩みの方には、幅広い治療法で対処させていただいております。
一人で悩まないでご相談ください。一緒にがんばりましょう。
対象疾患
主に下記の様な疾患を診療対象としております。診療科がわからない方は総合受付にご相談ください。
- 関節リウマチ
- 全身性エリテマトーデス
- 全身性硬化症(強皮症)
- 皮膚筋炎/多発性筋炎
- 混合性結合組織病
- シェーグレン症候群
- リウマチ性多発筋痛症
- 血管炎症候群
- ベーチェット病
- その他のリウマチ膠原病疾患
検査について
リウマチを確実に診断できる簡単な検査方法は存在しません。そのため病歴、身体所見、血液検査、画像検査などの結果を総合的に判断して診断する必要があります。
画像検査で最も重要なものが「X線検査」ですが、最近は「関節超音波(関節エコー)検査」にも力を入れています。
この他、MRIやCTなどの検査も行っております。
治療について
リウマチの薬物療法はこの10年で目覚ましい進歩をとげています。当院でもメトトレキサートや生物学的製剤の投与により、病状の寛解を目指しています。
薬物療法
当院でのメトトレキサート・生物学的製剤使用状況(平成20年11月~12月)
リウマチ科受診患者数:1,159名中 メトトレキサート処方患者数:670名
メトトレキサート投与量 | 症例数 | % |
---|---|---|
12-16 | 169 | 15 |
9-11 | 115 | 10 |
8 | 215 | 18 |
6-7 | 172 | 15 |
1-5 | 120 | 10 |
0 | 368 | 32 |
生物学的製剤患者数(現在使用中の方のみ)
レミケード | 80名 |
エンブレル | 67名 |
ヒュミラ | 35名 |
アクテムラ | 58名 |
オレンシア | 42名 |
シンポニー | 19名 |
治験薬 | 16名 |
計 | 317名 |
---|
手術
残念ながら関節破壊が進行してしまったり、初診時にすでに関節破壊を生じて機能障害を認めている患者さんには、手術によって関節機能の回復を図ることを選択肢の一つとしてお勧めしています。
当センターでは整形外科との連携により、リウマチの患者さんの手術にあたっています。
リハビリテーション
人の身体は動かないでいるとすぐに衰えてしまいます。それは関節も同じです。痛いからといって動かさないでいると、関節が固くこわばってしまいます。
そこで重要なのがリハビリテーションです。歩くことや座ること、あるいは食事をしたり、服を着たりといった日常生活を送る上で欠かせない動作に、できるだけ支障が出ないようにするためには、関節リウマチを発症したら、すぐにでもリハビリテーションを開始するようにしてください。
当院ではリハビリテーションの専門スタッフが、正しい関節リウマチのリハビリテーションを指導いたします。
診療実績
平成25年診療患者数(2-3月) | 1,519名 |
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関節リウマチ等 | 1,184名 |
成人スチル病 | 14名 |
血清反応陰性脊椎関節症 | 17名 |
全身性エリテマトーデス | 93名 |
混合性結合組織病 | 17名 |
強皮症 | 46名 |
シェーグレン症候群 | 24名 |
多発性筋炎・皮膚筋炎 | 18名 |
血管炎症候群 | 13名 |
ベーチェット病 | 5名 |
リウマチ性多発筋痛症 | 35名 |
その他 | 53名 |
治験診療
負担が高額となる新薬が利用できる治験を行っております。効果の期待される薬剤を早く使用でき、経済的負担が大幅に軽減されるなどのメリットがあります。特に発病初期の患者さんにおすすめします。興味のある方はお申し出ください。
スタッフのご紹介
名誉院長 | 松田 剛正(鹿児島大学医学部臨床教授) |
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専門領域 | 関節リウマチ・膠原病諸疾患 日本リウマチ学会認定リウマチ指導医 日本内科学会内科認定医 |
大坪 秀雄(リウマチ・膠原病センター長) | 日本内科学会内科認定医 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医日本リウマチ財団リウマチ登録医 |
重水 早苗 | 日本リウマチ学会 リウマチ指導医 |
赤池 章吾 | 日本リウマチ学会 リウマチ指導医 |
榮樂 隆一 | 常勤医師 |
伊藤 貴祥 | 非常勤医師 |
中村 大悟 | 非常勤医師 |
秋元 正樹 | 非常勤医師 |
松下 格司 | 非常勤医師 |
吉玉 珠美 | 非常勤医師 |
有馬 直道 | 非常勤医師 |
海江田 智絵 | 非常勤医師 |
榮樂 千穂 | 非常勤医師 |
赤羽 宙志 | 非常勤医師 |
スタッフ構成
リウマチ科医 | 4名(指導医1名、専門医3名) | |
リウマチ整形外科医 | 4名(指導医1名、医師3名) | |
リハビリテーション科スタッフ | 理学療法士7名、作業療法士4名、言語聴覚士1名 | |
ソーシャルワーカー | 2名 | |
他科協力医 | 麻酔科専門医 | 1名 |
消化器科専門医 | 1名 | |
脊椎外科専門医 | 1名 | |
脊椎外科専門医 | 1名 | |
大学などからの協力 | リウマチ専門医 | 3名 |
循環器専門医 | 2名 |
外来診療日一覧表(午前)
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
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大坪・榮樂(隆) ・海江田・有馬 |
大坪・重水・秋元・有馬 |
吉玉・海江田 ・秋元・赤池 |
松田・大坪 ・伊藤・赤池 |
松田・松下・中村 ・赤羽・赤池・有馬 |
※出張などにより主治医が不在になることがございますので、ご来院の前には必ずご確認下さるようよろしくお願いいたします。
その他
リウマチさんのおしゃべりの部屋
(社)日本リウマチ友の会鹿児島県支部の活動の一環として、平成16年9月より、月2回鹿児島赤十字病院内の1室にて「リウマチさんのおしゃべりの部屋」を開催しています。患者さん同士、あるいは患者さんを支えるご家族にお気軽に立ち寄っていただき、親睦を深めていただいたり、友の会による自助具の展示・販売なども行っています。
来院した際にはどうぞお立ち寄りください。